2024年甲辰年の運勢

和来龍

2024年01月06日 06:00



 2024年は甲辰(きのえたつ)年で、三碧木星(さんぺきもくせい)が巡ります。
 甲(きのえ)には、硬い殻に守られながら新しいものが生育する象意があり、これまでにない技術や研究が秘密裏に進展することを暗示しています。
 また、甲には大樹、大木の意味もあるため、本年は森林や木材が注目される年になりそうです

 辰(たつ)は草木が身震いしながら伸びていく状態を表すことから、今年はこれまで蓄積されてきた知識や努力が表に現れて大きく飛躍する運があります。
 また、辰は土気を持つため、領土や土地、農業や食糧に関することが注目されるでしょう
 十二支の辰を表わす動物はです。古代中国では、龍は変幻自在の存在で、目に見える世界と目に見えない世界を往来する聖獣でした。そのため、宇宙を支配する神々の使者や神の乗り物、自然を支配する水の神・木の神・雷の神、王権や墓の守護神などの権威と役割が龍に与えられました。
 今年は特に、宇宙に関する新発見や量子、微生物などの目に見えない世界の出来事、自然界の変動が話題になるでしょう経済や環境問題では地球規模での取り組みが一段と進みそうです

 三碧木星には、雷・地震・噴火・台風・楽器・電話など音や振動するもの、飛行機・列車・自動車など早く移動するもの、後継者、若者、希望、出会い、健康、運動の象意があります。
 三碧木星の巡る年は蓄積されたエネルギーが解放されて動揺する暗示があります自然災害に備えて避難場所や防災グッズを確認しておくとよいでしょう。「備えあれば憂い無し」の心がけが大切です。
 一方、商売や事業ではITを活用した新しい展開をすることで飛躍する運があります。健康やスポーツ、ゲームに関するビジネスは好調で、イベントも若者を中心に広がりを見せるでしょう。

 琉球王朝時代のおみくじ「観音霊籖」で今年の沖縄を占うと、「忙しく働いても心に余裕が無ければ成果が出ない。一度立ち止まって静かに現状を見つめること。ゆっくりお茶を楽しみ、心身を休息させれば、良いアイディアが浮かんできて災厄を遠ざける。先人の教えが吉をもたらす」と出ました。今年は現状をよく把握して心に余裕をもって過ごすことが大切な年といえるでしょう。

 ところで、龍は沖縄にもいるようです。琉球王朝時代の風水師でもあった蔡温は、沖縄本島は龍の体であるとして、龍の気脈を弱める名護遷都論に反対しました。
 この龍は、首里城の東にある弁ヶ嶽の頂から大地を下って首里城に至ると、正殿の柱に巻き付きながら登って玉座を守り、さらに屋根に上って唐破風や棟にその姿を現して首里城を守護しました。2019年に首里城正殿が焼け落ちた時、大龍柱は最後まで残って守護者としての役割を果たそうとしました。
 この火災で昇天した龍はいったいどこに行ったのでしょう。やんばるの奥地、それとも宮古や八重山の離島でしょうか。人知れず龍潭に水を飲みに来ているのかもしれません。
 龍は吉祥といわれています。龍とゆかりのある場所を訪ねたり、龍に関する展示物を見学したりするのも今年の開運法といえます。

 2024年のキーワードは「努力」「備え」「飛躍」「備えが調った人は努力が実って飛躍する年」となるでしょう。

 ラッキーグッズは、木製品、観葉植物、お茶、龍の絵や置物。
 ラッキーカラーは、青、緑、朱色。
 恵方の「東北東」方位と干支の巡る「東南東」方位をきれいにして、床の間や居間、玄関に縁起物や干支の置物を飾ると良いでしょう。

※1.甲(きのえ)
大樹、大木の意味の他に、発芽しようとする種がまだ硬い殻をかぶっている状態。
※2.辰(たつ)
龍の他に草木が伸長して活力に溢れる状態を意味する。振動という象意もあり、雷や地震、大きな変化の暗示がある。
※3.三碧木星(さんぺきもくせい)
三碧木星は雷、振動の星。音と木気を持つ。色は青、緑。長い形状。素材は木、竹等の植物。






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