2025年乙巳年の運勢
2025年は乙巳(きのとみ)年で、二黒土星(じこくどせい)が巡ります。
乙(きのと)には発芽したばかりの草木の芽が土の中で曲がりくねりながら成長する象意があります。新たにスタートした事業などは、基盤が弱く、環境に左右されやすい時ですので、強い意志を持って慎重に進めるのがよいでしょう。
また乙は、つる草などの陰木を象徴し、厳しい環境でも柔軟性を発揮して粘り強く生き残る力を宿しています。
これまで実現が難しいとされてきた事に取り組んできた人や組織には、事業の方向性が定まって伸展する年になるでしょう。
巳(み)は動物の蛇を表します。日本の古代信仰では蛇を神として崇め、そのとぐろを巻く姿に似ている円錐形の山を信仰の対象としました。宮古島の漲水御嶽(はりみずうたき)にも神様が蛇に姿を変えて現れる伝説があります。
また
巳は、生命力の源となる火の気と豊かさをもたらす金の気を併せ持ち、金運、財運、仕事運を司るため各地で信仰の対象となっています。
日本の弁才天(弁財天)信仰では巳との縁が深く、その祭日は旧暦巳月巳日、毎月の縁日も巳日とされています。
巳年の運勢は前半が吉、年初めから積極的に行動すると良縁に恵まれるでしょう。
二黒土星は母なる大地や生命を生み育てる自然、母親を象徴します。この星には目立たないところで地道にコツコツと実績を上げていく象意があります。派手なパフォーマンスで一時的に目立っても長続きしない傾向が出やすく、宣伝広告費をかけてみかけの名声を高めようとするよりも
実質的に利益がとれる堅実な方策に注力するほうがチャンスをつかみやすいでしょう。領土や土地、農業や食糧に関することが注目され、不動産価格や労働賃金、就業率の上昇がみられるでしょう。
琉球王朝時代のおみくじ「観音霊籖」で今年の沖縄を占うと、「利益を上げるために情報を集めるのは良いが、手っ取り早く他人のまねをしてお金を儲けようとすると徒労に終わる。お金になるものはあなたの内にある。手元にありながら有効に活用していないアイディアや資源があれば、それを磨いて価値を高めよ」と出ました。
今年は自分をよく見つめてこれまで気づかなかった長所を伸ばすことが大切な年といえるでしょう。
本年は、4月から「2025大阪・関西万博」の開催が予定されており、沖縄では夏ごろに大型テーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」が開業する予定です。首里城から見た今年の恵方には那覇空港や那覇港があります。国内外の観光客がたくさん沖縄を訪れて沖縄に吉運をもたらしてくれることでしょう。
また、琉球王府の内裏言葉を集めた『混効験集』には、「夫れ、我が朝は神国。御本地、弁才天なり。」とあり、弁才天は琉球を守護する神とされていました。
首里城の園比屋武御嶽から円鑑池にかけてのんびり散策しながら池の中央にある「弁財天堂」を訪れるのも今年の開運法になるでしょう。
2025年のキーワードは「レジリエンス」、「育成」、「堅実」。「自分をよく見つめて長所を伸ばした人が堅実な結果を得る年」となるでしょう。
ラッキーグッズは、布製品、バッグ、収納グッズ、蛇の絵や置物。
ラッキーカラーは、緑、黄、黒。
恵方の「西南西」方位と干支の巡る「南南東」方位をきれいにして、床の間や居間、玄関に縁起物や干支の置物を飾ると良いでしょう。
※1.乙(きのと)
発芽したばかりの芽が曲がっている状態。また灌木、つる草の意味があり、困難な状況からの回復力(レジリエンス)の強さを内蔵している
※2.巳(み)
巳の字はヘビが曲がって尾を垂れた姿を表わす。火気と金気を併せ持ち、生命力、金運、財運、仕事運を司る
※3.二黒土星(じこくどせい)
母なる大地や万物を生み育てる自然の象意を持つ。穀物や果実の収穫に勤しむ労働の意
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