沖縄・琉球風水師
「和来龍(わらいりゅう)」
沖縄風水アカデミーの考える幸福な人生とは
2022 / 11 / 04

「豊かで幸福な人生」を得るにはどうすればよいと思いますか?
 風水術で金運をアップさせてお金持ちになれば幸福でしょうか。
 確かにお金は重要です。しかし、それ以上に健康や愛情のほうが大切なのでは。

幸福な人生とは
沖縄の原風景として知られる竹富島の赤瓦や石垣、植栽、珊瑚由来の白砂の道は島の生気を守り人々を癒してくれる

 また、「人生は山あり谷あり」とも言われます。禍と福が交互に巡りくるように、ブームに乗じた一時の成功や幸せは長続きしないことも私たちはよく知っています。
 生きていれば苦しいことや嫌なこと、逃げたいと思うことにも遭遇します。そんな時、問題を客観的に見つめ、自分の性格や癖を理解したうえで解決に向けて必要なことを学び実践していくことが大切なのではないでしょうか。
 人は困難を乗り越えただけ自信がつきます。持続可能な成功や幸福を手に入れたければ、変化に対応できる柔軟な考え方と不変の真理を身に着ける必要があると思われます。

5度目の火災に遭った首里城
5度目の火災に遭った首里城だが防火体制を強化して再び蘇ることになった

 沖縄には「黄金言葉(くがにくとぅば)」といわれる金言がありますが、約300年前に沖縄で活躍した蔡温の教えには、言葉だけでなく幅広い分野で実際に役に立つ英知があります。それは、口先だけでなく行動によって示すことの大切さ、そして失敗も含めて生き様こそが財産になることを教えているように感じます。

 沖縄風水アカデミーでは、個人の心の問題から始まって、家庭や社会、国家に至るまでの数多くの現実問題に対処する方法を示した「蔡温の実理実用の教え※1」が役に立つと考えています。蔡温が教えるように物事の本質や道理をよく理解して問題に対処すれば、よりよい解決策が得られるに違いありません。
 蔡温は金儲けや世渡り上手な人であっても真才(人格が立派な人)ではないと言っています。誰でも志を強く持って正直に努力を続けていけば、天性の才能を開花させることができると教えています。
 また蔡温は、「ほまれそしられや 世の中の習ひ 沙汰もないぬ者の 何役立ちゆが (意味:ほめられることや悪口を言われることは、世間ではよくあることで気にすることは無い。世に取りざたされることもない人が、どうして世の中の役に立つことが出来ようか)」と琉歌をよみました※2。

 世界情勢が目まぐるしく変化する現代ですが、どんな困難に遭遇しても「必ず道がある」と自信をもって自分の考えを言えるようになれば、豊かで幸福な人生を得ることができるのではないでしょうか。

富盛の石彫大石獅子
火形の山(八重瀬嶽)をにらむ富盛の石彫大石獅子(琉球王朝時代の風水師・蔡応瑞の風水判断によって火難避けとして設置された)

※1実理実用の実理は功利主義の実利ではありません。実理は人間の本来性(性善)のことで、実用はそのはたらきを意味し、人間の本来性へ復帰するための実践をいいます。当面解決しなければならない問題に対処するには、まず自分の考えや心を正して天の理にしたがうことの重要性とそのための修身の必要性を教えたものです。

※2しまくとぅば読本中学生p94/沖縄県文化観光スポーツ部文化振興課/2015年


〔備考:沖縄風水アカデミーは和来龍の私的研究機関であり、運営主体は風水デザイン-office 和来-です〕



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